多摩美術大学学園祭と佐野研二郎の葬儀の問題

久しぶりに佐野研二郎氏が話題になっています。多摩美術大学の学園祭で佐野氏の葬儀がパフォーマンスされたそうで…。

それが多摩美の学生であれば、気持ちは分かるが多摩美のイメージダウンにしかならないでしょう。

いわゆる「誰得?」な話

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Yahooニュース・「佐野研二郎氏の葬式」画像出回る 多摩美大「芸術祭」の異様(J−CASTニュース)

学生が教授に対する抗議の気持ち

オリンピックエンブレムに関しては、それが模倣かどうかはまだ明確にされていないものの、莫大な額の税金を損失させた要因の一部であるのは事実。その後も、明らかにデザインの盗用とされているものが多々あり、それに対して「スタッフがやった。自分は関係ない。」という姿勢は、酷いものであります。

謝罪どころか「名誉毀損で訴える」なんて話、呆れます。

その後の対応の悪さも含めて、そんなのが教授かよ…受験を突破し授業料を納めて、多摩美に通う学生ならばそう思いたくもなります。

表現は自由だけど何をしても良いのだろうか

しかし、まだ存命の個人に対して、学園祭という公の場において、葬儀を模倣するパフォーマンスというのは、それは倫理上許されるものではないでしょう。もちろん、佐野氏が許諾した上であればよいのですが、彼は多摩美を休職中のようで連絡はとれない…はず。

学校側も把握していないゲリラ的な手法で、たしかに社会にインパクトを与えられるかもしれません。

それと同時に、パフォーマンスした人の品位を落とします。広告に限らないけれど、特にデザインにおいて表現方法は、誰かを傷つける表現はないかどうかをチェックされます。そこが甘いと見なされては「多摩美じゃそんなことも教えてないのか」と、学校自体のイメージダウンにも繋がるでしょう。

それでは、佐野氏を批判した学生自身も、佐野氏と同レベル…ってことですね。

何をすればよかったのか

オリンピックのエンブレムに関しては正式なものが決定しましたが、「パクリ疑惑」は解明されずうやむやになったままです。それをもう一度引き出すという意味では、多摩美の学園祭で何かしらのパフォーマンスが起こったこと自体は、決して悪いことではありません。

ならば、すでに多くのツイートでも見かけていますが、佐野氏のやったこと・盗用と言われている作品を葬る形が良かったのではないか。

家族と話題にした時は「佐野さんのそっくりさんが参列していれば…」との意見が出たが、もしその参列者全員が佐野氏の特徴であるヘアスタイルを真似て、それっぽい演出をしてワラワラと歩いていたら、その不気味さは良い方向に話題になったかもしれません。

佐野氏自身ではなく、パクリ疑惑のある作品をぶち壊すパフォーマンスとか、パフォーマンスではなく抗議的なものであったら、世間の共感はもっと得られたのではないでしょうか。

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