デザイナー泣かせ!?完成間近の大幅変更「ちゃぶ台返し」の是非

本当は制作物が完成し、そのツールを生かして結果を出すことが怖いだけなのでは?

ちゃぶ台返しとは?

Facebookで繋がりある方は、個人事業主…特に名刺やチラシ・活動案内冊子(セルフマガジン)制作に関する話題がタイムラインにあがりました。第4回・セルフマガジン大賞がありましたからね。

その制作の過程で、土壇場で方向変換すること「ちゃぶ台返し」という言葉をよく目にします。

とても勇気がいることですから、思い切ってやってみるとスッキリしますし、よくよく考え抜いた上でのことなら成功すれば賞賛も大きいでしょう。しかしながら本来制作の流れにおいて、これほど無駄なことがない上で中途半端に終わることが多いのです。

宣伝ツールがデザインされカタチになるまで

企業において広告制作物を作るのであれば、綿密な打ち合わせの上で企画構成を立てて、制作にとりかかります。商用で撮影も行われるなら、それこを大勢のスタッフが関わり、企画は動いて制作物は作られていきます。

冊子なら全体の構成が分かる「台割り」、コピーライターやデザイナーが共通認識で制作しクライアントに説明するための「大ラフ」、撮影がイメージ通りにできるような「撮ラフ」。本番を作り込む前に、大雑把なものを作りながら進めます。

もちろん、途中段階で企画変更や大幅な修正、場合によっては本当にゼロからの作り直しの可能性はあります。当然状況によっては制作コストが嵩みますから、変更することで制作物の効果・成果が格段に上がると判断された時だけです。

「ちゃぶ台返し」は一歩間違えたら信用問題にもつながりますので、行う時は慎重な判断が大切です。


個人事業主が作る宣伝ツール…小さいものなら名刺、リーフレット、大掛かりになればホームページや活動案内冊子(セルフマガジン)の制作も同じです。うさくま堂で制作するなら、企画書やラフという名前のモノクロPDFで、デザイン案の前に確認しています。

制作も大詰めとなったところで、全てを覆し作り直すということは、本来の制作としてのあるべき姿とは異なりますし、制作に外部スタッフがいれば追加料金が発生することもあります。全て自作であっても、その時間がどれだけ営業上のロスになるのか、シビアに見つめましょう。

なぜ「ちゃぶ台返し」を行うのか

制作中に市場のニーズが変化し、目的を達成するために企画変更が必要ということは、実はよくあります。

それすらも想定して制作を進める場合もありますが、確定せずに進めて後から変更もあります。あらかじめ想定していたら大幅なロスにはならないし、結果がきちんとついてくるのであれば、変更は正しい選択です。

ただ、担当者やその上長の好みや嗜好で、最初に決めたことから二転三転していくことは、好ましいことではありません。なんとなく雰囲気に流されているだけで、大勢のスタッフのモチベーションが下がるだけです。


個人で宣伝ツールを作る場合も同じ。

自分を見つめて徹底した棚卸しを行ったり、ツール制作の目的を明確にして進めていけば、少々の変更はあってしかり。あるいは制作を進めていくことで、これまで気がつかなかったことが見えてきて、変更の必然性が出てくることがあります。

ですが、どこか曖昧さを残したまま作り始めてしまうと、根本的な部分でのズレが生じてあとから大幅に変更する「ちゃぶ台返し」となってしまいます。あるいは、制作終盤で作り直すことで一種の自己満足に浸るのであれば、ちゃぶ台返しを行う目的が見当違いなのです。

そうなってしまうと、そのツールを発信する相手の目線がない、自分本位なものが出来上がってしまいます。

ちゃぶ台返しによる負担をなくすためには

考え抜いた上での決断で成功することが大きい「ちゃぶ台返し」ですが、やはり時間もお金も負担が大きいことが現実。

極力終盤での大掛かりな変更を減らすためには、最初の構成案の段階で数多くのアイデアを考え抜くことが大切です。

  • なぜそのツールを制作するのか、その目的を明確にする
  • そのツールを誰に向けて発信するのか、ターゲットの細かいところまで絞り込む
  • ツールの目的とターゲットによって、どんな結果が得たいのかをきちんと考える
  • 常に客観的な目でツールを捉え制作を開始し、何度も振り返り目的と照らし合わせる
  • あまり作り込む前に、第三者に見てもらう
  • 予定変更はできる限り早い段階でジャッジし、必要があれば勇気をもって変更する

もちろん印刷入稿するまではカタチとして残りませんから、作り直しのコストは多少抑えられます。作り直すことのメリットが大きいのであれば、勇気をもって作り直したことのほうが、結果的に無駄にはならないのです。

とはいえ、できるだけ根本から作り直すよりも、早めの段階で修正を重ねていきます。


ちなみに、うさくま堂の実績紹介冊子ですが、表紙だけでトータル100案近く作りました。後半まとまりつつある中で、結局採用したのは初期に考えたもの。でも、これはバリエーションやアイデアを数多くだして検討したものですから、「ちゃぶ台返し」とは違います。100案考えたからこそ途中で戻ることができ、あとから「ちゃぶ台返し」を防げたのです。

どうしても進まない…今はまだそのツールはあなたに必要がない証拠

そうはいっても、なかなか考えがまとまらず二転三転することがあります。その時は、そのツールはあなたにとって、今はまだ必要がないものかもしれませんね。

企業であれば一度すべてをストップし、お客様が求めているものを改めて考え、全く違う方向で進めていくほうがよいでしょう。宣伝ツールを別のアプローチができるものを考えるほか、伝える内容自体をしっかりと探り直し、お客様のことを考えぬきましょう。

個人であれば、活動案内冊子がうまく作れないならば、名刺を見直して提供するサービス自体を考え直し、企業と同様にお客様からの要望を満たすことは何かを常に探りましょう。

冊子制作よりサービス向上を見直すほうが先であって、無理して作る必要はありません。ただ、作り始めたことで、自分にとって何が必要なのかをきちんと考えることができた…それが素晴らしいこと。

企業であれ個人であれ、必要な時に必要なツールを作って、仕事や活動に役立てましょう!


なお、うさくま堂では制作の過程において、当初の打ち合わせと大幅に内容が変わったり、一度決定して制作を進めながらも、急遽大幅な変更が生じた場合は、追加のデザイン料が発生する場合があります。

ただ、必要に応じて変更したほうがよいだろう…というアイデアがあった場合、うさくま堂から全くの別案をご提案することがあります(デザインはよくありますが、場合によっては企画段階から見直し提案する場合もあります)。

追加のデザイン料も別提案も実際にどちらもあったことですが、その前にお客様と十分相談し双方納得がいくカタチで進められるよう心がけておりますのでご安心ください。


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