行動の原点を見失ったら草間彌生に学べ〜草間彌生 わが永遠の魂〜
せっかく東京に引っ越してきたのに、コレと言って展覧会に行ってないよな…
と、思った時にふと頭に浮かんだ展覧会「草間彌生 わが永遠の魂」
新国立美術館へ行ってきました。
単に「水玉かわいい」だけではない奥深さを感じて
前衛芸術…好き嫌いが分かれる分野だと思うので、必ずしも万人に受け入れられる作品ではないかもしれません。が、その作品の生い立ちや、草間彌生氏が全身全霊をかけて制作に打ち込む背景からは、これまでの自分の生き方を振り返り「これで良かったのか」と自問自答。
88歳にして努力が足りないと、入院先の病院から毎日アトリエに通い、病室でもアイデアスケッチの日々。数々の賞と共に、昨年は文化勲章を受章され「やっぱり自分は死にものぐるいで、何千年も人々が心を打たれる芸術を作っていきたい」(朝日新聞デジタルより引用)とインタビューに答えられています。
私も美大受験したくらいですから、やはり子どもの頃から絵や立体作品を作ることは大好きでした。
おそらく浪人中〜桑沢1年目くらいまでは、何かしら創作活動と言えるかはわかりませんが創ったり描いたりしていました。しかし結局のところ美大受験の失敗を引きずり、学校の課題やバイトの忙しさを理由に、創作活動といったことは行わなくなりました。
もちろん、それがあったから今のデザインに役立っていることもあるのですが、もっと自由に何かを生み出すことを続けていてもよかったのではないかという後悔と同時に、私はまだ草間彌生氏の半分しか生きていませんから、今からならどんなことでも間に合うように思えてなりません。
死の先にあるものは
草間彌生氏は88歳と高齢ですから、やはり寿命が近いという現実があります。
今でも創作活動に精力的で、大きなカンバスの絵を2〜3日で仕上げてしまうほどスピーディー。そして夜はどんどん湧き出すアイデアを描き留めている日々を過ごしています。反面、常に「死」を意識していた草間氏は、今は覚悟を決めたかのよう。それが、日々の創作にもつながっているようです。
今、地球上にいる全ての生き物は、まだ死んだことがありません。
明日死んだら…どうしようかと恐る前に、死んでも困らない生き方を続けることが大切だと再認識。
私は毎日楽しくありがたい日々で、概ね「もういつ死んでもいいや」くらいに思っているけど、「本当にやり残したことはないか」を考え直すと、まだまだありますね。
死の先にあるものなんて、誰もわかりません。だから死に向かって生きている…草間氏の生き様が美術館全体から溢れ出ている展覧会でした。
オススメの展覧会、注意事項は「春休み中の混雑」
これだけ話題にもなる展覧会、新国立美術館では「ミュシャ展」も始まり、チケット売り場が3/29火曜午前中で約1時間待ちの長蛇の列。
その他、草間彌生グッズ購入のレジも1時間待ち、お昼やお茶でもとカフェやレストランを覗いてみたけど、やはり人でごったがえしていました。
チケットは事前購入(前売り等)していればスムーズに入れますが、そうでなければオンラインチケットでも入場可能。「草間彌生 オンラインチケット」で検索すると、公式サイトから購入できます。またはこちらへアクセス:http://www.e-tix.jp/kusama2017/
入力したらメールに送られてくるURLへ接続し、QRコード表示で入館できます。支払いはクレジットカードのみですが、これはとても便利です。半券は中でもらえます。
また、物販もカタログだけならば、地下1Fのミュージアムショップでも取り扱いがあり、そちらは多少は空いているかと思います。でも、これも重たい代物…ちょっと邪道かもしれませんが、カタログと一部のグッズは朝日新聞SHOPからネット通販で購入できます。
ミュージアムカフェでゆっくり一休みが厳しいですが、六本木ヒルズやミッドタウン近いですし、そこへの途中の路地にある洒落た店を探すのもありかと思います。
展示室の混雑は仕方がないのですが、音声ガイド(550円・税込)は本人インタビューや詩の朗読もあり、聞いていると周囲の人混みを忘れて鑑賞に集中できるのでオススメです。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
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