キャラクターぬいぐるみの写真は公開してもいいのか・キャラクターの著作権に関わる話

キャラクターとして著作権があるもの…我らがミッフィー&リラックマを含めたぬいぐるみの写真を撮って、SNSを含むインターネット上での公開は、原則認められています(・x・)

本職はデザイナーですから至らない点は多々ありますが、仕事柄も意識すべき著作権問題として、調べたり問い合わせたりしたことをまとめました。万一落ち度があったり、違う箇所があった場合は「やさしく」お知らせいただけたら幸いですが、ほぼ間違いないと認識しています。

ミッフィーを例にしていますが、リラックマやキティちゃんといった有名なものから、個人が制作したキャラクターものも同様です。個別に決まっているものがあれば、そのルールに従います。

※うさくま堂のモデルたち

ぬいぐるみ等の扱いは原則としては可能

ぬいぐるみのモデルになっているキャラクターに対しては著作権はあります。ですが、そのキャラクターを使って商品として大量生産され、市場に回っているものに対しては所有権が認められています。

だから、普通にお店に売っているぬいぐるみやグッズを写真に撮って、公開するのは可能です。

ただし、購入前の状態(お店に陳列されているもの)は、その限りではありません。お店によっては撮影禁止のところが多いです。ダイソーはたしかOKかな?都度お店へ確認してください。

また、希少性が高く芸術的価値のあるものや、1点もののオリジナルに近いものも、その限りではありません。こちらも購入時に確認する等の配慮が必要でしょう。

※これなんて、現代においてはSNSで使ってください的な商品ですよね。東京スイーツマラソンでのクマ合同写真(笑)

禁止されていることは?

写真は可能。では、NGな行為は?どんな写真でもいいの?

複製したものを販売する行為

写真で公開するのは可能ですが、複製して販売するのは禁止です。

例えば、ミッフィーそっくりの人形を作ったり、ミッフィーのイラストを描いたりするまでは可能だけど、それを人に売ってはいけません。

以前、ミッフィーが背中に描いてある、オートバイ用の革ツナギを作ったことがあります。これに対して日本国内で版権を管理している「ディックブルーナジャパン」に問い合わせたところ…

  • ミッフィーの革ツナギを作ることは可能
  • それをお店に委託して作ってもらうことも可能
  • もちろん写真撮影および公開も可能
  • お店がミッフィーの革ツナギをたくさん作って販売することは不可

もう随分前の話ですから大雑把なことろですが、こんな回答をいただいています。ようは、個人が楽しむ目的で作った場合はOK、キャラクターを利用して利益を得ようとするのはNGなのです。

他によくあるのが、ハンドメイド。キャラクターがプリントされた布地が売られていますが、それを使って子どもにバッグを作るのはOK。でも、それをバザーも含めて販売したらNG。個別に依頼して制作費が発生するのはOK。

たとえば、私がミッフィーの布を買って、自分で作るのはOK。作ったものを人に売ってはNG。私が友達に作ってもらい作業代金を上乗せするのはOK。

書籍やポスターなどを模倣または撮影しての公開

詳しいことは、かさこさんがばかばかいいつつ丁寧に解説しているこちらの記事(の真ん中あたり)がわかりやすいのですが、新聞や雑誌、書籍、出版物全般を公開するのは著作権違反ですし、それをトレースしたり模写したものを公開するのも禁止です。

特にミッフィーのイラストなんて点が2つにバツですが、イラストそのものは勿論、そっくりにトレースしてアイコンにするのもだめ。

※左上のぬいぐるみはOKですがイラストは…(汗)

ミッフィーのイラストをSNSアイコンにしている人がいますが、それはNG。

ただし、先に申し上げた通り、これがぬいぐるみの写真だとOKだったりします。

が、ネット上にあるぬいぐるみ写真自体は撮って公開した人に著作権があるため、この写真を勝手に使ってはいけません。上に貼ってあるミッフィーの写真が可愛いからと言って、無断での使用は禁止されています。

ちなみに、うさくま堂は出典=うさくま堂を明記していただけたら、喜んで使って欲しいと思っています。

著作権は難しいけど意識を持つことが大切

インターネット…特にSNSで誰もが発信する場を持っている今日この頃。

この画像はどうなんだろうか、ここに写っているものは大丈夫だろうか…著作権以外にも肖像権はじめ、さまざまな権利って難しいものです。

本来ならば法的に違反していることは知らずにやってしまったら、速やかに削除する等の対応を行い、今後は繰り返さないようにしましょう。そのためには、日頃「これは大丈夫なんだろうか」と思っていれば、大事は未然に防げるものです。

うさくま堂は法律、特に著作権の専門家ではありませんが、立場上として知っていることは多いかもしれません。

制作にあたり不安なことは、お気軽にご相談ください。


関連記事:SNSのロゴを名刺やチラシに使う時は利用規約をよく読んで



制作の依頼ではなくても、30分のデザイン・ビジネス相談は初回無料で行なっております。お気軽にご連絡くださいませ。

デザインの本質からビジネスを考える宣伝ツールを作成いたします

集客や売上にお悩みはありませんか?

宣伝ツールの目的を見直しビジネスを掘り下げながらも、「かわいい」「美味しそう」「リーズナブル」…目的に合ったテイストのデザインをご提案します。

まずはお気軽にご相談ください!

・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
・うさくま堂のサービスはいくら?