私が桑沢卒業後「秋山木工」へ就職しなかった理由

私は桑沢デザイン研究所出身ですが、そこでの専攻は「インテリア・住宅デザイン」で、家具のデザイナーを目指していました。

就職氷河期で選択肢もなかった時、先生からも勧められ自分も就職したいと思ったのが、有限会社秋山木工。

どうやらYahoo!ニュースで取り上げられているようで、検索ワードの上位に見つけてしまいました。

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私が桑沢デザイン研究所在学していたのが、もうかれこれ24-5年も前ですから、当時と今とでは状況が違うかもしれません。

3年間の丁稚奉公

女性でも丸坊主で修行中は恋愛禁止。当時はまだ携帯等なかったけど、そのようなものは持ち込み禁止。全寮制で休みは盆と正月のみ。

だけど…これは学校単位でだったかな?会社見学での秋山社長の思いは熱く、3年間(だったかな?)やってみたいという気持ちが、在学中の私にはありました。

その先にあるスキルアップとやりがいを思うと、とても興味ある会社でした。反面、生半可な気持ちは通用せず、本当に厳しい世界に自信がなく迷っている面もありました。

当然、買って間もないオートバイも乗れなくなります。

 

仲間の後押しと家族の反対

実家の近くにある会社とはいえ、全寮制というところで両親は大反対。

桑沢はどちらかといえば体育会系のノリがあるので、仲間や先生は背中を押します。

結局、家具デザインは好きだし、本気でいろいろやりたい反面、そのためにすべてを失うのはどうなのか、20代前半の貴重な時間が家具だけの世界で潰されるのは「家具職人」になるにはいいけど「家具デザイナー」になるにはマイナスではないか…と感じ、就職を断念。あとは、なによりバイクに乗れないのが嫌でした(笑)

結果、就職はうまくいかず、インターンで飛騨地区にある家具工場へ行くも仕事にはつながらず、やっと入った家具工場は業務縮小、建築会社は倒産…DTP専門の派遣会社の社員さんと友達になったので、付き合いで登録して広告やグラフィック分野の仕事を始めました。

そして、現在に至ります。

 

その選択は正しかったのか

その選択が結果的には正しかったのか、もしかしたら秋山木工に就職していたら…家具デザイナーとして一線で活躍できたかもしれないし、潰されてデザインとは全く離れた世界にいるかもしれない。こればかりはわかりません。

ただ、他から言われても、厳しさを包み隠さず話しているのが秋山木工です。

好感度はいいけど実態はグチャグチャな大企業とは大きく異なります。

その道を本気で貫くために、3年間絶対負けない心意気があれば、秋山木工で必ず成功できるでしょう。

たしかに労働基準法と照らし合わせたり、働き方改革と言われる昨今のデフォルトと比較したら、大変厳しいものかと思います。そこをよく理解した上であれば単なるブラック企業とは異なり、人生の成果をあげられるのではないでしょうか。

 



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