子ども目線で観る桑沢卒展2018

母校・専門学校桑沢デザイン研究所の、卒業展覧会へ行ってきました。

グラフィックデザインの仕事してますが、専攻は「インテリア・住宅デザイン(現スペースデザイン)」です。

昨年同様子連れですが、今年はちょっとだけお兄ちゃんになったので、一緒に見る時間も長かったような気がします。明治神宮前駅から徒歩10分の移動も比較的スムーズでしたし、館内で夢中で展示を見る姿もありました。

なんで、やや上から目線で偉そうに卒展を語ってみたいと思います。

参考:子ども目線で観る桑沢卒展2017

※RED AND BLUE chair と、リートフェルトさんと、ブルーナさんのことを語り始めると、ブログタイトルと脱線して終わるのでやめておくが、到着と同時に疲れたのは言わずもがなorz

昨年よりも興味もって見てくれたのは息子の成長だが…

色やカタチが目立つものだけに興味を示した4歳の息子から、より具体的な意味あるカタチやものに惹かれる5歳の息子。どうしても…たとえばエディトリアルとか、写真とか、CGとか、モノによってはそもそも子どもがパッと見てもさっぱりわからない分野もあります。

が、わかる分野においてはいろいろな興味を示す息子に、「これは何をするもの?」「この絵はなあに?」といろいろ質問をされます。

作品に添付されている説明を読んで、それを私なりに理解し、さらに子どもにわかる言葉で説明します。

で、思ったのは…

ポートフォリオ等に書かれていることを瞬時に理解し、伝えられた作品は完成度が高い!

いや、あくまでも23年くらい前の卒業生で、しがないフリーランスの「たわごと」に過ぎませんが、制作意図なり想いなり、わかりやすく説明されているものって、やはりしっかりと考えられてて、デザインも美しいと思います。

他人の想いに応え、自分の想いを明確に表現する「デザイン」

小難しい言葉や、カッコいい詩的な言葉、意味のない演出はいりません。

単純明快、何をしたくて何を見せたいのか、相手の何を助けるのか、それが明確なものは5歳くらいになると理解できるようです。

それをよく表していた、すばらしい作品!一部をご紹介。


家にあったら嬉しい!自動水やりマッシーン


様々な空間で行う、お料理教室


仕事場を表現した作品ですかね。これは何?かあちゃんの仕事場!との反応。


擬音をビジュアルで表現。私にはできないアプローチですね!


また、特に息子がドハマりし、私もコンセプトが素晴らしいと思った作品たち。


もうね、見た瞬間にロックオンしてました(笑)
形状が自由に変えられる、ちょっと無印のアレに似てるコンセプトかもです。制作の苦労がねえ…同じ専攻だけにガンガン伝わりますね(笑)

 


グルーガンで作られた照明。延々遊び続け、帰りたいって言ってたのが嘘のようです。
飲食店の照明でもオシャレだし、子どものおもちゃとしても素材感が素敵です。

 


目を話した隙に…テントのような空間は、ひっそり仕事したい時によさげ。面白いコワーキングスペース・Yahoo! lodgeにありそうですね。

 

どれも、全力で食い入るように見つめる息子。まだ5歳でもあり、やはりグラフィック(平面作品)よりも、実際に触れる作品に興味を示します。が、「実際に触れる」ってものをこのような展覧会に出すことは、非常に大切な意味を持つんです。

なぜなら…デザインは使ってなんぼ、触ってなんぼ!ですからね。

私は中間部2年+研究科時代の学生で、インテリアを専攻していました。椅子をテーマに展示しましたが、研究室メンバー全員との話し合いで「モックアップ(模型)では意味がないので、座れるものを各自展示する」としたのを思い出しました。

その中で、この作品すごくよかったなぁ

息子大喜びなのはこちら。

桑沢伝統の課題?!「ハンドスカルプチャー」というものがあるのです。手に馴染む形状とは何かを徹底的に考え抜く授業なのですが、それの全身版である椅子。

形状への探求とあわせて、触り心地もしっかりと考えられ、すべすべと…だけどしっとりと気持ちがいい仕上がりです。

公共施設にあったら、快適に休める気がします。

どの作品が新人賞に選ばれたかはわかりませんが、個人的にはコレに一票だな!と思いました。

 

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