育児啓蒙はなぜ極端?叱らない子育ては親の考える力を奪ってはいないか
子育てに限ったことではないかもしれませんが…
なにか啓蒙する場合、その方向に極端に傾くのは危険です。
※何事もバランスよく
叱らない子育ては「親の思考を奪う」
こんな時どうしたらよいのか…子育て中はいくつもの問題に直面しますが、都度その時の接し方を親は考え、子どもに対して実践していきます。
基本ベースは「褒めること」であっても、その褒め方や接し方は毎回異なるものです。
ある時は子どもに寄り添い受け止めることが大事ですし、別の時は間違いをしっかりと正すために厳しく言い聞かせることが必要でしょう。
子どもが見せる事象に対して都度対応するところを「叱らない子育てを実践するから叱らない」というように、ステレオタイプに考えてしまうのは、「こんな時どうしたらよいか」を考えることを放棄しているように感じています。
叱らないことが常に正しいワケじゃない
叱らない子育て…親の感情をぶつけても建設的な解決にはならないですし、ともすればそれは虐待です。また、あまり細かいところで叱り続けたら、自己肯定感を失い自信をなくした子どもになるかもしれませんし、親と同じように他のお友達を叱るような子になるかもしれません。
そんな意味で、ペアレントトレーニングを受けた時は、子どもの良いところを見極めて褒めることの大切さを感じました。
ただ、全くもって叱らない…というのは違うと思うんですよね。
日頃叱らないからこそ、本当に危険なことや他人(お友達)に危害を加えた時にしっかりと叱ることで、叱る意味が子どもにも伝わるのではないかと。
叱らないことを続けた結果
私自身は子育て経験6年半。まだまだ先が長いため、結果は想像すらつきません。ただ、心配していることがあります。叱らない子育てを続けた先にある社会に、その子は適応できるのでしょうか?
学生の間だったり未成年の間で親が育てている最中であれば、叱らないことを続けて成果があがることもあるでしょう。それが、学校を卒業して働くようになった時に、そこには「叱らない」以外の世界があります。
ですから、親が叱らずとも親以外の誰か、叱る相手が現れます。
会社の上司だったり、取引しているお客様だったり。
果たして「叱られる」という状態に適応できるのでしょうか。
自らの行動を振り返し、悪い部分を反省して謝罪し、改善に向けての行動をとることが求められます。叱られた経験がないために、自信をなくしてふさぎ込んでしまったり、逆ギレして叱った相手を責めたりしないでしょうか?
こう思うと、叱らない子育てというツールによって、親が考えてその時に応じた接し方をやめた場合、その結果は残念なことになりそうに思えます。
子育てに限らず仕事でも生き方でも極端な啓蒙思考は、本来ていねいに考えていかねばならない事象に対して、ステレオタイプに当てはめてしまって雑な生き方をしていることにもつながります。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
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