3歳児に学ぶ「具体的に行動すること」とは
よくブログやFacebookで「やるか、やらないか」「学びより行動すること」等の啓蒙系の言葉を見かけます。私自身もそんな発信していることもあります。
でも、具体的にそれが何なのかが全く見えていない。「やります」であって「やりました」「行動しました」とはなっていないのです。私自身も一体何をしていたんだろうと。
では具体的にどう行動するのか、それを見せてくれたのが3歳の息子でした。
大好きなストライダーだけどレースは苦手
歩くのが遅かった息子ですが1歳半でやっと歩いたとほぼ同時に、「ストライダー」というペダルやブレーキがない足こぎ二輪車で遊ばせていました。私も夫もバイクが好きで、その影響かロードレースやトライアルの真似事をしたり、すっかり夢中。
2歳の頃、宮城県で開催された数少ないレース…2回参戦しましたが、人混みを怖がり母と離れるのを嫌がりスタートできずに終わりました。
3歳の今年は、スタートできれば御の字と思っていましたが、参加台数も仙台の比ではない上に、タイヤをきちんとゴム製のものに換装、本気で勝ちを狙う子ども達が多い中で、「もう帰る」「ストライダーはやらない」発言で、試走に1回出られただけ。
やっぱり今年もダメか…夫とうまく機嫌をとりながら、召集場所まで移動。なぜかハンバーガーを食べたがる息子に急いで買いに行き、一口だけ食べたら無事にスタート!そして何人かのライバルを抜いて、めでたくゴールができました。
ここからはじまる具体的な行動
1度「よーいどん」をすると、やっと場の空気に慣れた息子は走りたがります。敗者復活戦まで短い時間でしたが、試走できる場所で走らせてみたところ、これまでとはまるで違う走りに変わりました。
他の上手なお友達の走り方を、真似しようとしているのです。
直線でめいいっぱい走れるように体をやや前傾気味にしたり、コーナーの減速を少なめにスムーズに入るためにバンクさせたり走行ラインを変えたり足の位置を変えたり、さすがに一瞬で上手くはなりませんが、走り方を変えているのは明らかに見て分かります。
実際に最初の頃よりも、スムーズに早く走れています。
事実、予選とは全く違う走りで、敗者復活戦はどんどん抜いて3位に。準決勝進出となりました。
さすがに準決勝は…ブービーでしたが、前を向いてしっかりと走りきりました。
その場で取り組むくらいのスピード感
練習走行から息子の最後のレースまで、時間にすると1時間ほど。
きちんとレースに参加できて上出来ですし、さらに準決勝に進んだことは素晴らしいのですが、環境を嫌がり泣いても、それ自体は好きなことですから、周りの新しい情報からベストなことを見て学び、その場で実行できたことがとても嬉しい成長でした。さらに彼なりに結果につなげています。
これを「近いうちにやる」「早くやる」ではなく、今すぐその場でやることって、大人になるとなかなかできることではありません。
今すぐは無理とか心の準備とか、言ってませんか?
無鉄砲に突き進んではいけないけれど、良いと思えたことや改善できることは本気で結果を出したいのであれば、その場で取り組むくらいで実はちょうどいいのかもしれません。
私はどれだけの想いを行動に移せているのか。あまり大きなことではなく、日常的なことや家事の段取りを先送りせずスムーズに進めるところから見直しています。
おまけ…とんだ出費も必要な投資か?!
会場で息子が最初に見つけた「ストライダー パーツショップ」の緑のホイール。これを初っ端からおねだりされた時に「じゃあ、ちゃんと走れたらね」との会話を覚えていたのと、実際にスピードが乗ってきたらノーマルのプラスチックタイヤでは危険なことが、バイク乗りの両親には分かっていたので、レース終了後は約束通りにタイヤ交換。
新しいタイヤに嬉しくて、この日は結局ほぼ終日ストライダー乗っていました。
ストライダーカスタムパーツブランド「Chavez」
数日後に、インスタグラムで紹介されるかも(笑)→インスタグラムはこちら