魔法のコンパスが読まれる理由は「わかりやすいから」
キンコン西野氏の著書『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』
読み始めて速攻「いやいや、西野それ分かってないって…」思ったのも束の間、未就学児と毎日過ごしながらデザインの仕事をしている私には、刺さる内容でした。
とにかく「分かりやすい」のです!
※都営三田線で読んでいたら、水道橋で降りるはずが、うっかり神保町まで行ってしまったの図
いや、箱根駅伝を先導する白バイ隊員に憧れ、本気で神奈川県警に入りたいと思っていた私は、どうも西野氏の駅伝から白バイを排除する考え方が受け入れられませんでした(え、そこかよ!とは言わないこと)。
でも、読み進めること10分で、目頭が熱くなります。
デザイナーの視点で
「アート系の大学」は全て落ち、専門学校桑沢デザイン研究所に進学した私は、専門学校ゆえ実践的な課題に期待し入学しました。
しかし…美大同様にアート思考が強く、現実的なデザインの本質や「デザインで稼ぐ」ということは何も学んでいません。
それが良いのか悪いのかはわからないですし、アート思考を突き抜けたこそ今の自分があるのです。反面、もっとデザインの本質を就職する前に知っていたら、制作会社で辛かったことも違う心持ちで乗り越えられたかもしれませんね。
東京オリンピックのエンブレムに関しても触れており、そちらも本質を突く意見と感じました。また、一般公募へのアプローチも秀逸で、スケッチは描いたものの結局は何も出せなかった自分が悔やまれます。
何かものを作り出すことを仕事にしているならば、デザイナーでもイラストレーターでも料理人・パティシエでも大工でも…ヒントになる事例や心構えが書かれています。
母親の視点で
私が通っていた高校の教育方針を思い出しました。
自由とは放縦のことではない。
学校という社会の中で他人の自由を大切にし、共に生きることである。
そこには規律がある。
それは外から与えられるものではなく、自らを律するものである。(初代校長)
自由気ままな校風でした。それをいいことに部活にばかり明け暮れ、ろくに授業も出ず、当然成績もガタ落ちでギリギリの成績で卒業・浪人…と、今思えば本当にもったいないことをしましたね。私は、ただの「放縦」でした。
どこかで自らを律することができてこそ、本当に自由に好きなことを突き詰められて、好きなことで結果が出せるものです。
自分の息子にもこんな風に…とつい思ってしまいますが、それを教えたり与えたりするのではなく、日頃の接し方の参考になるエッセンスが、本の中にはたくさんありました。
とにかく「分かりやすい」だから「伝わる」
偉い学者や研究者、ノウハウを持った起業家の本とは違い、わかりやすく書かれています。西野氏自身の事例も…彼はテレビに出る方という強みも生かしながら紹介されており、それを変な横文字や略称を使わず、丁寧な日本語で書かれていました。
だからしっかりと伝わり、同調できるところを多々見つけました。
これまでも啓発系の本とかで「素晴らしい内容」の本はたくさん出会いましたが、これは時折読み返したい内容です。
チラシや名刺のデザインするであれ、子どもや夫と話をするであれ、人前で自己紹介やプレゼンするであれ、シンプルで分かりやすいこそ伝わり心に残るんだと、しみじみ感じました。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
・うさくま堂のサービスはいくら?