フリーランスの確定申告〜青色申告は想像より簡単と思えたワケ
昨年の今頃、仙台で税理士さんを囲んでのグループ相談会に参加しました。
まだ企業として決して大きくなくても、きちんと収支をまとめて申告することは大切で、そのポイントは「難しく考えない」
今年度中はまだ白色申告ですが来年から青色申告にするため、東京商工会議所の無料相談を活用しました。今年分とりまとめたものを見ていただきました。
やはり「難しく考えない」だから思ったより簡単なのでは…と思えました。
ママ起業、プチ起業、本格的に起動に乗せることを目指している方の参考になれば幸いですし、「いやそれ違うよ」があれば是非ご指摘いただけたらこれまた嬉しいです。
収支をシンプルにまとめる白色申告
いろいろ複雑に考えると難しいので、昨年仙台にて税理士さんからのアドバイスのうち1つだけ実行しました。
「収支をシンプルにまとめる」具体的に実行したのは2つ
- いつ、誰から、どんな内容で入金があったのか
- いつ、何の目的で、誰に支払ったのか
入金について
全てではありませんが、見積書・請求書・領収書を発行し、それを「クライアント名+年月日」というファイル名で管理。その中から今年はいつ誰にいくら請求をしたのかと、基本的には普通預金口座1箇所への振り込みですので、その金額を参照して、Excelにまとめました。
ずいぶんとザックリしたものですが、このような書き方で十分。
(それよりもっとお仕事を増やさねば…)
出金について
恥ずかしながら…領収書はそんなにきちんと保管しておらず、でも大概仕事で使うものはネットで購入したのが殆どですので、購入履歴やクレジットカード決済から確認できます。
打ち合わせ関係はメールのやりとり。
仕事で関わったもの全てプリントアウトしておき、それをExcelの入金とは別のシートに。
さらに余力があったので、今年はざっと勘定項目を分けてみました。
厳格な決まりがあるわけではないので、ネットで検索しながらざっくりと仕分けです。ただ、もし税務署から問い合わせが来ても、きちんと説明できるものだけにしています。
昨年度申告分は、「外注費」「交通費」「消耗品費」しか分けておらず、無理矢理いれたものの…受理してもらえましたが、きちんと分けたほうが自分のためにもなりますね。
青色申告は大丈夫なのか…
白色申告でざっくりという割には、実は比較的きちんとまとめてあると、商工会議所の税理士さんからお言葉をいただき今年分の申告はスムーズにできそうです。
(収支の中身に関しては課題山積ですが、これはまた別問題なので別記事にします)
青色申告はどう帳簿をつけたらよいのか、それが気になり相談となりました。
取引発生日=役務の完了=何それ?
入金や出金、それぞれ実際に入金された日だったり、見積書・請求書・領収書…とそれぞれ日付が曖昧でしたが、本来は「役務の提供が完了した時点が取引発生の日付」なんだそうです。
そもそも役務って何?と思いますが、労働・仕事です。
物販やサービスならば販売した時や施術した時ですが、デザイナーやSE/プログラマー他、そのサービスが長期に渡って行われる場合は、いつが起点なのか。それが、役務の完了日となるのが基本です。
でも、ここは基本なだけですから、着手日であったり月締めだったり、きちんと説明ができれば可能とのことでした。
日付けの認識や年度の繰越について
これが私の中では分かりにくかったのですが、着手してから完了するまでの中で、完了時を起点とするのが原則のようです。また、年度をまたぐ場合は「売掛金」と、これまた耳慣れない言葉がでてきたのですが、完了する前に前倒しにするか繰り越すかを明確にするのが大事とのこと。事業が大きくなった場合は月単位となります。
うさくま堂の場合、打ち合わせから始まり見積をだして実際の制作が開始。途中何度かデザインを確認し、最後に入稿データを作成して終了です。そこが起点となるのが原則。
でも、これもお客様と調整し、事業の仕組みに沿っていれば問題ないとのことでした。
帳簿のつけ方の違いも難しく考えない
青色申告と白色申告での帳簿は、求められる内容が今はあまり変わらなくなりましたが、2点ほど追加で考えることが発生しました。
そのお金はどうやって入ったり出たりしたのか
今は単に金額を追いかけて整理しているだけなのですが、今後は「どうやって」入金したのか・支払ったのかを明確にする必要があるとのこと。
どうやって…というのは、普通預金への入金か現金か、クレジットカードでの支払いか、というもの。
複式簿記もシンプルに考える
青色申告の最大のメリットは、控除が受けられること。しかし、そのための帳簿は「複式簿記」でなくてはいけません。
でもそれも、これまでのExcelでの方法をベースに
- 収支を1枚のシートに収め、月ごとに分ける
- 事業用現金・預金にいくら入金した・支出があったかを記載し、誰からいくら入金があったか・何にいくら支出があったかも明記記載する
- 生活費に充てたもの・生活費から使ったものも分けて書く
…と書くとすごく面倒くさそうですが、「財布や通帳の出入りと、それが誰の何のためのものかを同時に書くだけ」と考えたら、結構気楽じゃないかと思うのです。
これまで1つのファイルに「収入」「支出」でシートを分けていましたが、これがまとまって月ごとにシートを分けられたら良いのです。
簡単に言うとそうだけど…「簡単に考えて簡単にやりましょう」というのがアドバイスでした。
また、会計ソフトや商工会議所推奨のクラウドソフトもあるのですが、Excel初心者の私でもここまでできたので、まずはExcelで管理。
その後、やはり管理が難しいようならクラウドソフトへ移行したり、利益がたくさん出せるのであれば代行するのが好ましいでしょう。
(現状の収入では無理ですが、今後は経理を外注できるようにがんばろう)
うさくま堂の課題その1:家計との区分け
通帳を分けるとか財布を分けるとか言われていますが、それがきちんとできないのが悩み。
商工会の税理士さんは
お店を経営されてる方はレジでうまく管理できますが、そうでないフリーランスの方が事業と家計の財布の分けなんて、完璧にできる人は極少数。大概はできないものですよ
と、ある種心強いお言葉です。
できないことを前提に、できることからやるのが理想。銀行口座を分けてうまく管理することを基本に、できる範囲でと言われました。
うさくま堂の課題その2:領収書の管理
主にネットでの買い物でしたので後日まとめて検索して記載できたものの、それ以外のものが相当バラバラになりました。
これをどうやって整理したらよいのか、今は項目別にクリップ止めですが、領収書の目的は「税務署から問い合わせがあった時に提示し、説明ができること」ですから、自分がわかりやすいように保管されていれば、その分け方や方法に決まりはありません。
税理士さんからは、クリップ止めだと紛失のおそれがおおきいため、日付順にノートに貼っていくことを勧められました。
そしてもう一つ…これら領収書は提出するものとばかり思っていましたが、5年間(帳簿は7年間)保管が義務なんです。ということは提出するのではないそうです。
昨年分の領収書は一体どこへ行ったのか。おそらく宮城県の所管税務署のどこかに保管されているので、問い合わせることを勧められましたが、そのまま保管してもらおうか迷うところです。
いや、、、一応問い合わせて着払いで送ってもらうことになりそうですが、とんだ勘違いをしていました。
ちなみに「医療費控除」の申請では領収書の原本を送付しますので、それと混同していたようです。
自分のメモとして、税理士さんに相談したことやアドバイスをまとめました。
なにぶん本業はデザイナー、用語もわからず理解もできていないので、読みにくいし伝わっているとは思えませんが、最後にひとつだけ
ちゃんとやれば、思っているほど難しいことじゃない…かもしれない
だから、開業届がまだの方はまず届け出を行い、できるところから収支を報告しましょう。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
・うさくま堂のサービスはいくら?