ミッフィーの作者・ディック ブルーナ氏の訃報
今朝、Facebookのタイムラインで知った悲しいお知らせ。
ミッフィーの作者・ディックブルーナ氏がお亡くなりになりました。享年89歳でした。
うさくま堂とミッフィーの出会い
子どもの頃に読んだ絵本という、ごく自然な出会いでした。ブルーナイラストが入ったキューブ状のパズルが家にあって、よく妹と遊んでいました。そこにミッフィーは描かれていなかったと思いますが、その記憶がよく残っています。
図書館などでもよくミッフィーの絵本を読み、大人になるとミッフィーのグッズ等が流行りだし、現在進行形で気になるものは購入。小さなぬいぐるみ達はよく写真に写りこみ、モデルとして活躍しています。
どこに行くにも大抵持ち歩いていますが、残念ながら子どもができてから行方不明者もおります…。
デザイナーとしてのDブルーナ氏とは
絵本作家としてのイメージが強いブルーナさんですが、グラフィックデザイナーとしても優れた才能の持ち主。
マティス、レジェといった現代アートの作家さんや、建築家のリートフェルトの影響を受けた作風で、ポスターや本の装丁を手がけています。ペーパーバックと呼ばれる冊子を、ブルーナさんのお父様が経営する出版社から出していました。
桑沢デザイン研究所で家具のデザインを勉強していたうさくま堂ですが、特にリートフェルトの家具が好きで、リートフェルトの影響を受けた家具デザイナーのことも勉強していました。
ブルーナ展が開催されると足を運び、図録や関連書籍を購入し、ブルーナさんとリートフェルトの関係を知ると、なんだかものすごく腑に落ちますね。
デザインはシンプルに、単純明快に
デザインは、その目的が明確にあって、その目的を達成する手段です。
広告であれば、内容をしっかりとターゲットに伝わるよう、必要なことを絞りそぎ落としていくこと。そぎ過ぎて何も無くなってしまったところに、その内容を引き立てるものを少しだけ加えること。
シンプルに、単純明快に…どんなに要素が増えても、その真髄は心がけていくことを、うさくま堂は目指しています。
シンプルすぎて何もなくて伝わることは、既に有名な企業・人物・商品だけ。
そうでない一般の方には、きちんとわかりやすく内容を織り込まねばなりません。その思いが強すぎると目的を見失い、シンプルさを失ってしまいます。
単に情報量を減らすだけではなく、何が必要で何が不要なのかを見極めたデザインでありたい。その代表格がブルーナさんのデザインだったり、彼本人の生き方だったりするのです。
有名無名問わず、多くのデザイナーの中に、ブルーナさんの精神が生き続けますように。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
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