ゼロが1になることは最大の喜び

デザイナーはジャンルを問わず、ゼロを1にしている仕事のひとつだと思います。

ビジネスにおいてもゼロを1にすることには、かけがえのない喜びがありますね。

※アートや文学も代表的なものですが、どんなことでも1を生み出すのは大変だ

デザインはゼロから1に

お客様の意向を聞き出して、なにもない漠然とした「想い」をカタチにするのがデザイン。広告であれば、誰かの何か伝えたいことを伝える役割を持っています。

また、デザインは広告の他にもファッションだったり、家具やインテリアだったり、工業製品だったり…とカタチは様々です。

共通して言えるのは、何もカタチになっていない「無」の状態から、目に見えたり触れることができる「有」の状態へと変えていきます。

その過程として想いを聞き出して構想を練り、実際のカタチへと作り上げ、量産すべきものは量産していくのです。この、構想を練る段階がとても苦しく、カタチへ作り上げるまで試行錯誤しえいます。

仕事の受注もゼロから1が苦戦する

仕事の受注も実績ないところから、1件の受注をいただくことが大変苦労します。開業届を出してまもない頃は、それまでの子育て中の専業主婦だった時と、生活のパターンは大差ありません。

そこからなんとかして、やっと1件受注。あとは少しづつですが、受注の手応えを感じます。しかしその後、夫の転勤で仙台へ引っ越しすると、その手応えもなくなりました。

またゼロから新天地でやりなおし、仙台でもやっと1件。その後は受注が増えてこれから！って時に東京へ転勤…と繰り返します。

東京では、これまで仙台で発注してくださったお客様からの継続や紹介により、札幌から鹿児島まで制作依頼をいただきました。ですから、全く受注ゼロではありませんが、やはり数ヶ月は苦戦しました。

そして3年が経過して、都内にお客様が増えたものの、肝心な地元「板橋区」でのお仕事はありませんでした。

板橋区内で念願の初仕事！

今年4月よりコワーキングスペースを使わせていただいている、「おとなり stand & cafe」のお手伝いとしてですが、板橋区不動通り商店街の掲示物をデザインしました。

内容は決まっており、オーナーさんが作ってみたものの「見映えのするものに、もう少し…」ということで、クオリティよりもスピード重視での制作です。

Excelで作られたものよりも見映えがしてくれたらOKとのことですから、本来ならばパソコンが得意であればデザイナーがわざわざやらなくてもいい仕事です。ですが、オーナーさんの悩みを解決できて、地元の方にイベントを使えるツールが作れるのであれば…しかも「板橋区内で最初の仕事」ですから、これはもうお受けしない訳ないですよね。