「ひとりブレスト」で多くのアイデアと自分で考える習慣を
ひとつのデザイン、ひとつのキャッチコピー…お客様に見せる数案のために、何十案も考えています。
ブレーンストーミング(ブレスト)を会議の場で行うことの不要論がありますが、そのデメリットは数人で行うから。
ひとりで思考を振り絞り、いくつものアイデアを出すことは、より良いものづくりに有効です。
※屋号と名前とロゴを組み合わせたカード。これだけでも30案あります!30分以内で作成。
たくさんアイデアを出すメリット
「きっとコレがいいだろう」
そう思っていたけれど、たくさん出していくと、どんどん良くなっていきます。
たくさん出したアイデアは、ボツになってもまた別の機会で役に立ちますし、新たな発見がにつながることだってあります。
結局はいちばん最初のアイデアを採用することになる場合もありますが、最初からその1つだけに決めたのと、多くのアイデアを考え抜いたのとでは、その決定案に対しての信頼度の裏付けの有無が大きいのです。
たくさん出しすぎてまとまらない時は、一旦休んだり第三者の意見を取り入れたりすると、まとまりのあるアイデアになってくるでしょう。
例えばロゴデザインならば、このような落書き的なスケッチが何枚もあり、それをIllustratorで形にし、さらにブラッシュアップ。3〜5案に絞ったものをお客様に見ていただきます。
完成ロゴは全く違う形態になることもよくあります。
デザインに限らず何に対しても言えること
デザインはビジュアルの変化があるので明確ですが、デザイン以外にも言えること。
「ひとりブレスト」は、企画自体やコンセプトワーク、ブランディングを行う時にも欠かせません。
新しく事業を始めるにあたり、お客様が何を望んでいるのかを考えるならば、そのターゲットのありったけの悩み事を書き出して、その中から提供できること・やろうとしていることを探し出したり、やろうとしていることの軌道修正を行うことができます。
個人事業でキャッチコピーや肩書きを考えるのであれば、具体的なコピーや肩書きをいくつも思いつく限り書き出します。
その中で、いちばん伝わると思うことや、目的にあったものを選び出したり、複数のアイデアを結びつけたりすることで、完成系に近づいていくのです。
うさくま堂のキャッチコピーの成り立ち
お客様に提供するデザインはもちろんですが、うさくま堂自体のキャッチコピーも、それこそ何案も出した上で何度も変更して、現在のところに落ち着いています。
うさくま堂はフリーランスとして活動してから、現在5年目になりました。
活動当初は「起業家の想いを形に」「あなたのビジネスパートナーを目指します」といったコピーはなく、漠然と依頼されたチラシや名刺をデザインしていました。
ただ、数をこなすうちに「さらに具体的に何をしたいのか」を考えていくと、デザインを通じて個人事業主や企業の広報部門・営業面を、一緒になって考えたいと思うようになりました。その想いを具体化するために、コピー表現は100も200も考えました。
当初は「集客できるチラシや名刺で売り上げアップ」といったコピーで変更の予定はなかったものの、活動紹介冊子の制作にあたり、アドバイスを受けた時の言葉に「ビジネスパートナー」というものがあって現在に至ります。
変更しよう、アドバイスをヒントにしよう…と思えたのは、100個考えた「集客できるチラシや名刺で…」というコピーがあったからこそ。アドバイスを有効にするためにも、まずは自分で考え抜くことは重要だと実感しました。
自分で考える習慣を
今はネットでなんでも参考にできる情報がありますし、起業コンサルという職業の方もたくさんいます。
それらを参考にしたり相談したりも、客観的に見るということでは正しい方法ではありますが、その前にまず自分で考える習慣を。そのために「ひとりブレスト」で、頭の中でグルグルさせるだけではなく、想いを文字や形に具体的に書き出してみることは、飛躍的に効果があるのではないでしょうか。
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
・うさくま堂のサービスはいくら?