小冊子やセルフマガジンは情報の入れすぎに気をつけよう
小冊子(セルフマガジン)は名刺やチラシより自由度が高く、情報量を増やせることが魅力の宣伝ツールですが、それゆえに情報量が増えすぎて、収集つかなくなるということが多々あります。
※モデルの数が多すぎて収集がつかなくなってます(´・x・`)
まずは目的・目標を明確にしよう
その冊子をなぜ作るのか、作ってどうしたいのか、相手にどうなって欲しいの?自分はどうなりたいの?
明確でないまま作ってしまうと、途中であれこれ追加したくなってしまいます。(参考:名刺の内容を考える時に意識したい3つのこと)
より具体的に言いますと…
- 売上アップに繋げたいのか or 存在の認知だけでいいのか
- 自分の活動を伝えたいのか or 読み手自身に気づきを与えたいのか
- 自分の仕事を知らせたいのか or 自分自身のことを知らせたいのか
1つの冊子でこれらのことが両方語られてしまうと、読み手は「一体何がしたいのか?」となってしまいます。
欲張りたいなら構成に力を入れて
もし両立させたいのであれば、これは編集力にかかっているのですが、構成を第一に推敲しましょう。
例えば…
- バランスを8:2くらいで見せ、両者をうまくリンクさせる
- 両見開きや二部制の構成にする
- 表紙や目次でコンテンツを予め表示する
- 冊子の目的となるような「エピローグ」を作る
これにより、闇雲に情報を入れるのではなく、きちんと整理する必要があります。
また表紙や目次でコンテンツを最初に明確にして、誌面もメリハリをつけていけば読みやすく伝わる結果が出せることでしょう。それでも、目的と目標は明確にしなければ、情報は錯乱してしまいます。
そこまで細かく構成を考えきれないならば、欲張らずにテーマをひとつに決めて、目的や目標を絞って考えていきましょう。必要があるなら複数の冊子や追加のリーフレットを出してもよいのですから。
うさくま堂デザインの冊子の遍歴
過去4冊の小冊子を営業用に作りましたが、それぞれ目的が異なるため目的に合わせた構成となっています。
1-あなたのやりたいことは何ですか?
初めて作ったため手探りの冊子で事例の紹介を目的としています。
まだお客様は少なかったので、ひとつひとつの事例を細かく紹介しています。どのお客様に対しても「何をしたいのか」を明確にしたツールを作ってきたため、これをテーマとしています。
2-売上アップを実現するためのデザインとは
1冊目の大改訂版。特に個人商店〜法人営業を意識して、うさくま堂デザインが得意とする「売上アップ」をお客様と共に考えるデザインを行なっていることを紹介。
これまでの実績を紹介する中で、売上アップにつなげるために何をどうデザインしたかを解説しています。
読めばデザインの参考になるかとは思いますが、受注につなげるようわかりやすい料金表を掲載しました。
3-仙台時間
2年間、転勤で滞在した仙台で過ごしたことや街のことを、東京に戻って1年が経過したところで振り返りました。
転居時に3歳になったばかりで、おそらく記憶からなくなるであろう息子へ、いろいろなことを吸収する乳児期を仙台で過ごしたことを知ってもらうための内容です。単なる観光ガイドではない街の魅力や、我が家がどう過ごしてきたかを、写真と文章で説明。
私個人のプロフィールと連絡先は裏表紙に少し掲載しただけで、うさくま堂の事業説明も料金案内もないものです。
4-経済は女性が動かしている
2の冊子からより意識している「女性の視点」にフォーカスし、それを意識した制作事例を紹介しました。
なぜ女性なのかを定義し、それに沿った事例を紹介。よりわかりやすくまとめた料金表のほか、デザイナーへの発注経験がない方に、うさくま堂とのお取引の流れがわかる案内を追加しました。
それにより、女性の個人事業主の中でも、本気でビジネスを展開したい方や株式会社経営のからの依頼につながっています。すでにうさくま堂とお取引のある方からは、次のステップへ進むために必要なツールのご依頼やリピート、医療法人や士業の方からの依頼にも繋がっています。
制作の依頼ではなくても、30分のデザイン・ビジネス相談は初回無料で行なっております。お気軽にご連絡くださいませ。