活動紹介冊子やセルフマガジンの制作が滞ったら、本来の目的と渡す相手だけを考えろ!
自分の仕事や活動を紹介するための小冊子、セルフマガジンを作る方が増えましたね。
でも、私が制作した「仙台時間」は、息子のために作った冊子なんです。
※第5回セルフマガジン大賞・企画賞(うさくま堂デザイン)。セルフマガジン編集者・かさこブログより:https://kasakoblog.exblog.jp/26619302/
制作が滞った時は原点に立ち返ろう
何か制作がうまくいかない・進まない時は、「なぜ作るのか」「誰に作るのか」をもう一度思い出し、原点は何かを振り返ってみましょう。本来の目的と渡す相手1人だけに注目してください。
デザイナーに依頼をしている場合はもちろん、自分で作るものでも少部数でも、かなりの時間と費用が生じます。仕事に繋げる冊子であれ、個人的な活動であれ、何も目的がないのに作ることはありません。
もし、周りが作っているから自分も作るのが最大の理由であれば、作ったことで得られるものがあるか疑問です。
「なぜ作るのか」「誰に作るのか」が明確であれば、そこに向かって作ればよいですし、もしズレが生じていたら作り込む前に修正していきましょう。
活動を紹介していない「仙台時間」の編集作業
誰の、何のための冊子なのか
転勤による仙台での生活5年の予定が、わずか2年で急遽東京に戻ることになりました。元々都内で仕事をしていたり近郊に住んでいたため、東京での生活は慣れることが早く仙台での生活はどんどん忘れていきます。
特に1歳から3歳まで過ごした息子は、最初は「せんだいのおうちにかえりたい」ばかり言って、東北新幹線を見るたびに乗りたがっていましたが、今は仙台に住んでいたことすら記憶にありません。
ですから、この冊子は「家族で過ごした仙台の記録をカタチに残し、大きくなった息子に見せるため」に作ったものです。
実際に目にする相手は誰なのか
そうはいっても、実際にこれを読むであろう相手は、息子ではありません。私の友人や何らかの交流会等でお会いした人や、お仕事で関わった人、冊子で紹介した商店、その他冊子の送付を希望してくださった方に送っています。
ですから、家族との記録でありながらも、自己満足になり過ぎず読んだ人も楽しめるものにしたいのです。
仙台という街に縁がない方には、少しでも興味を持ってくれたら嬉しい。
仙台に住んでいる方には、転勤で来た私の目に見えた街に新たな発見があったらいい。そして私を思い出してくれたら嬉しい。
内容はどう決めていったのか
大まかな冊子の流れを決めたあと、ページ台割を考えました。平行して内容に入れたいことを付箋で書き出しました。ひたすら書き出してみたら、かなりとっ散らかったものになります。
そんな時は自分の「伝えたい」は一旦忘れ、付箋を台割りのどこに合致するかを考えて貼っていきます。台割りに当てはまらないものは保留。
そして、「何のために作るか」「誰のために作るか」を思い出します。
小学生くらいになった息子に話したいことは何か、見せたい写真はどれか…という判断で、内容を絞っていきました。
その内容をどう伝えるのか
実際に見る人のことを考えたら、仙台の「みどころ」を紹介するカタチになります。
そうであれば本屋さんで売ってるガイドブックや、観光案内所のパンフレットと同じですから、わざわざ時間とお金をかけてまで作る必要はありません。ですから「転勤して実際に住んでいる人の目線」を常に考えていました。
ここぞの写真は一眼レフで撮ったものですが、使った写真はFacebookの投稿用に撮ったiPhoneからがほとんど。よく行ったお店や食べたもの、仙台のイベントで心に残っているものを中心に構成し、ライフワークの1つであった「仙台ふららん」の活動や、当時よく作ったレシピも紹介しています。
ガイドブックや観光パンフには、どれも載っていないのです。
作る目的と読んでもらう相手を考えたらワクワクする
うさくま堂は、チラシや名刺のデザインのほか、個人活動冊子(セルフマガジン)を仕事として多々制作しています。
それでもやはり自分のものとなると、時折行き詰まってしまうことは度々ありました。
そんな時は目的と読んでほしい相手のことを思い直します。起動修正を行うと同時に、具体的な目的や相手を思い浮かべると、ワクワクして作業が進みます。
苦しみながらイヤイヤ作る冊子であれば、それは時間の無駄に。完成を楽しみにワクワクしながら作っていきましょう!
おまけ
そうは言っても、こちらの制作開始した2017年4月から急に仕事が忙しくなり、実はずっと放置でした。
そんな中、かさこ塾仙台2期の開催が決まり、私も最終回の再受講の予定を立てました。セルフマガジン自体はすでにあったので、「仙台時間」のことはもうすっかり忘れていたのですが、10日ほど前になって「絶対に現役で受講している方と、商店街の方々にも読んでほしい」と思い立ち、5日程度で制作、3日程度で50部印刷、仙台行きの新幹線の中で文字校正していました。
今度は仙台3期目が、9月に予定されています。
こちらが開催されたらその時に配る50部を残し、残り50部ほどが終了したら、仙台時間は終了です。
うさくま堂も次のステップを目指そうと思います。
かさこ塾仙台3期に関しては、2期発起人はしもとゆきさんのブログをご紹介します。
https://ameblo.jp/itukusimifukaku/entry-12381959156.html
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・この記事を書いた竹村由佳ってどんな人?
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