誰のための何のためのイベントか分からない告知チラシ

ほとんどのイベント告知チラシは、そのイベントタイトルがバーンと入り、日時と場所となってますが、それじゃ何だか分からないですよね。

何のためのイベントなんだろう…

例えば、学校の定期演奏会や研究発表会とか、町内会のお祭りとか商店街のバザーとか…比較的その内容や運営団体に興味関心がある限られたもの、あるいは関わっている人の友人知人が来場者の大半であれば、あまり深く考えなくていいかもしれません。

なぜなら、それがお知らせだから。

しかし、チラシからイベントを告知し対象となる人が広く、身近な人以外でも集客していきたいのであれば、誰に来て欲しいのか、どんなイベントかがわかるものでないと、行きたいと思わないでしょう。

イベントをするには、何らかの目的があります。

主催者にとってのメリットがあってこそ開催の価値がありますが、そればかりを推して来場者のメリットがなければ、単なる押し付けとなってしまいます。

このことは、イベントもセールス広告と同じなのです。

抽象的なイベントタイトルを主張しても伝わらない現実

イベントタイトル自体がものすごくわかりやすく、来場者ターゲットや内容を表しているならいい。

だけど…例えば「キラキラ☆ハッピーママフェア」なんてタイトルはよくありそうだけど、どんなイベントか想像つかないでしょう。

お母さん自体を元気にするイベントなのか、お母さんの就業支援なのか、それなら託児はあるのか、子どもと一緒に遊べるのか、何歳くらいの方が対象なのか、見えてこないとわかりません。

なんとなく楽しそうだからハンドメイド体験や美容の体験を期待してみたけど、実際は就業支援のイベント。仕事復帰を考えていない方には不要なことなのです。

キラキラでハッピーな概念を「常に身なりを整えて趣味や好きな事にアクティブ」と思う人もいれば、「結婚前のキャリアを生かし、産後もバリバリ仕事を頑張り収入を得ているママ」を連想するかもしれません。

抽象的なタイトルであるなら、具体的に内容がイメージできるキャッチコピーが欲しいですね。

幅広い人に活動を知って欲しいじゃ誰からも見向きされない

単に活動を知って欲しいだけの場合だってあります。

でも、みんな自分がいちばん好きですよね。主催者が「いろんな活動を知って欲しい」と思ったところで、他人は自分に関係あることと思ったり興味を持たないと「活動を知りたい」とは思わないのです。

その活動を冷静に分析し、「特に誰に向けたらいいのか」「相手にどんな影響を与えるものなのか」を明確に打ち出すのです。

例えば…「キラキラ☆ハッピーママフェア」が、子育ての不安を解消するためのものなら、チラシから「なぜ子育てが不安なのか」「解消するためにはどうすればよいか」が伝われば、子育ての不安がある人は興味を持つでしょう。

反面、子育てに自信がある人には興味を持たれないかもしれません。だからって「子育てをさらに楽しみましょう」では、肝心な「子育てが不安な人」には届かなくなります。

でも、子育てに自信ある人だって、「子育ての不安を解消」と明確なイベントであれば、今後のために足を運ぼうと思うかもしれないし、他のママ友に紹介するかもしれません。

そのイベントが自分ごとに変換されるには、より具体的なイメージを伝えることが大切です。

 

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