なぜ保育関係の仕事はカモられるのか

低い自己肯定と間違った正義感で今ある現状を受け入れて、客観的にはカモられている・詐取されているような働き方が目立ちます。

社会貢献的な側面の高い、子育て支援や保育関係の仕事で起業する方も多々いらっしゃいますが、規模が大きく雇用関係が生まれると必ずと言っていいほど、賃金面でのトラブルがありますね。

宮城県の最低時給よりも下回る経験をしましたが、仕事を通じて都内で無給で20日間以上の連続勤務の方にも遭遇しました。

※がんばったその先にあるものは・・・

社長の起業に対する想いは素晴らしい

子育てに関しての悩みは、起業せずに会社で働く上でも尽きないもの。特に保育園に入れない問題や、孤独な子育てを強いられた経験から、同じような悩みを解決するために、自らが立ち上がり会社を設立するパターンは多々あるかと思います。

その熱い想いと実行する力は素晴らしいですし、私も息子が1歳になったところで保育園に預け、フリーランスとして働き始めました。ですから、共感して何か力になれないか…主にデザインスキルを活かす形で参画し、報酬面のトラブルに。

その現状に対して、

  • お客様のためにやっているから、お客様の要望に答えている
  • 結果を出していないのだから報酬は支払えない

だから、無給で休みもなく働かせたり、時給500円も満たない報酬だったりすることが、許されていいとは思えません。

なぜ離れることができないのか

ブラック企業を辞められない心理と同じで、「どうせ私なんか何もできない」という自己肯定感の欠如、あるいは「私がいなければみんなが困る」という間違った正義感が原因です。

自己肯定感の欠如

経営者の近くで働くと、それまで専門職で高いスキルを持っている人でさえ、経営に関する知識や専門スキル以外の知識が足りないと感じます。

自分の専門知識に自信と誇りを持って堂々として欲しいのですが、どうしても不足した知識を必要以上に気にしてしまいます。よい方向に捉えて足りないところを補っていけたら理想なのですが、その努力よりも出来ないことへの劣等感を抱きがちです。

となると、本来のスキルを含めても自分の価値を見出せず、給料が異常に低いことや無給であることも「当たり前」「仕方がない」「私のせい」と考えてしまいます。

間違った正義感

会社の経営が芳しくなく…それにより、完全に破産してしまうと今いるお客様に迷惑をかける、社長の家庭がボロボロになる等が目に見えており、ここは私がなんとかしなくては。

そんな間違った正義感から離れられない場合があります。

それで、自分が満足しているならいいのです。ただ、本当に給料も休みもなく労力だけを提供していて、自分の家庭を振り返るとボロボロで、それでも私がなんとかしなければ…という思い込みで苦しんでいるなら、自分が本当にやりたいこと・最優先にしていることが何かを見極めます。

それが家族であれば家族を優先に、きっぱりと決別すべき。反対に、その仕事がやりたい・社長を助けたいというのであれば、タダ働きも休みなしも受け入れられるでしょう。

間違った正義感を持ってしまうと、悲劇のヒロインよろしく誰が何を言ってもムダです。自分で何が大事かを気づき、それを失わないような行動に早く出られることが好ましいでしょう。


事業を達成させるため、時に利益を無視して行うことや、何年か赤字が続くことがあるかもしれません。経営者であれば、それもいいでしょう。

ですが、雇用されている以上、それは通用しません。お客様を大切にすると同時に、スタッフを大切にできない企業は滅んで欲しいものです。どんなに社会貢献的な素晴らしい事業であっても、誰かを不幸にする上で成り立つ事業は、社会悪ですから!

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